2009年6月アーカイブ

新発見シリーズの中でもとっておき、祥雲さんの出身地の
神社に奉納されたお馬さんです。

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これがもう、どこへ出しても恥ずかしくない見事な出来栄え!
「ダレだ、祥雲さんの彫刻を稚拙なんて言ってるヤツは!」
と目ん玉見開かせてやりたい気持ちにかられます。

台座の裏に銘が彫られていて、若い宮司さんも
「浅野祥雲さんという地元出身の方が、名古屋へ出て成功され
その感謝を込めて奉納されたものです」と、ちゃんと出自を
把握していらっしゃいました。

祥雲さんは、納得の行く作品ができると神社仏閣へ寄付することが
多かったそうで、これもその代表的な一作と言えます。
こう言っちゃ何ですが、発注を受けて量産したものと比べると
明らかに出来がいいんですね。

ウォーランドや桃太郎神社の作品群は手を抜いてた、というワケじゃないんでしょうが
やっぱりノルマがあるモノ作りと、じっくり腰を据えての作品創作では
丹精のこめ方に差が出るのも当然だったのでしょう。

ともあれ、"浅野祥雲=キッチュな人形をいっぱい作った人"
という一般的なイメージを一挙に払拭するのに十分な大傑作です。

先日、「東京カルチャーカルチャー」にて開催したトークライブ

「B級スポットナイト〜あなたの知らない名古屋のB級スポット一挙紹介」、

無事終了しました。


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有料のトークイベント出演は初めてで、

まぁまぁこなせた方なのか、やっぱり今イチだったのか
自分ではよく分かりませんが、共演の皆さんのリードのおかげもあって
リラックスしてできましたし、
とりあえずグラスが飛んでくるようなことはなかったのでよしとします。

楽しい機会を作ってくださった共演者のお三方、
そして何より足をお運びいただいた皆様、どうもありがとうございました

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本日発売の『東海ウォーカー』にて「東海珍百景」特集を担当しました。
拙著『東海珍名所九十九ヶ所巡り』からよりすぐりの10施設を紹介してます。

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ウォーカーの編集方針で、あちこち顔出しさせられてます。
我が麗しの蒼井優ちゃんが表紙の号で、こんなバカ企画を載せてしまって
何だか夜道でコートをおっぴろげる性癖の人のような
恥ずかしいような恍惚とするようなめくるめく気分でございますハート達(複数ハート)

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東海地方の方は、お目汚しではございますが(スポットではなく私が)
ご高覧くださいませ。


以前の日記でもご紹介した、岐阜在住の祥雲さんの遠縁のおばあちゃん。
岐阜県の自宅庭のガマ、最寄り神社の篤志家像に続いて
ご遺族が案内してくれたのは、地元の集会場。

・・・と、ありました! 
光背も見事な菩薩像に弘法大師像、
"象に乗った文殊菩薩像" "獅子に乗った普賢菩薩像"の4体。
大きさは高さ1m少々。
台座の裏に、ちゃんと祥雲さんの銘が刻んでありました。

台座に刻まれた普賢菩薩と文殊菩薩の文字ですが、これが像と真逆!
本来はゾウにまたがったのが普賢菩薩、獅子にまたがったのが文殊菩薩です。
ま、このへんの"キメの細かくなさ"もまた、祥雲作品の
楽しみどころといったところでしょうか(笑)。

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ちなみに、集会場を利用している地元に人々は
祥雲さんのことをまったく知らず、像については
"昔、このへんの出のじいさんが作ったらしい"
程度にしか認識していらっしゃらないそうです。

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さてさて、前回の日記でもお知らせいたしましたが、
東京にてトークイベントを行います。

「B級スポットナイト〜あなたの知らない
名古屋のB級スポット一挙公開」

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6月14日(日)午後6時半〜 会場:「東京カルチャーカルチャー」
http://tcc.nifty.com/cs/catalog/tcc_schedule/catalog_090423202344_1.htm

今回掲載の新発掘作品をはじめ、祥雲さんの未公開作品も
どどーんとご紹介します。
お誘いあわせの上、是非ともお越しください!