五色園第7次修復活動終了しました!
2013年4月20・21日の両日、予定通り作業を行いました。
今回は修復対象作品が大作揃いで、おまけに場所が斜面だったり水際立ったり挙句に池の中という足場の悪い難所ばかり。場面のほとんどに足場を組む必要があり、いつも以上に日比野塗装店さん(祥雲さんのお孫さんご夫妻経営)の準備と現場でのご対応があればこその修復活動でした。
縁結び弁財天女。台座を含めると高さ約4m。園内で屈指の大作です
桜ヶ池大蛇入定の由来。竜の腹のあちこちに空いていた穴もふさぎました
川越の名号。こうやって見ると像のデカさがよく分かります
加えて2日間とも天候が不安定だったため、進行がかなりタイトでしたが、それでも何とか当初の予定通り9体3場面をお色直しすることができました。
折れて失われていた親鸞聖人の筆を作って取り付ける日比野塗装店、伊佐治社長。筆は対岸のお婆さんにエア写経するという伝説を表すのに必須のアイテム。再生させることで場面の意味が判りやすくなりました
参加者は2日間で90名以上。両日とも微妙な天気だったこともあって、当初は参加者の出足が少々鈍かったのですが、それでも最終的にはたくさんの方々が足を運んで下さり、盛況のうちに作業を進められました。
それでは、修復した像、場面のビフォー・アフターをご覧ください。
船頭さんの衣装は何度も塗り替えられていて、剥がしによって現れた最も古い層の色に修正。船の縁に波しぶきを描いて、川越えの場面設定が判りやすく
お婆さんの着物は、日比野塗装店の職人頭・平石さんの提案で水玉模様に。「南無阿弥陀仏」の筆文字は、書道3段の修復メンバー、小島さんが書いてくれました
弁財天女は、カラーリングはほぼこれまでの色を踏襲しながらより鮮やかに。台座の岩はたくさんの色をちらして立体感を出しました
桜ヶ池の場面はメインのルートから距離があるため、離れた場所からも目立つように鮮やかな色彩に
ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました!
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