昭和24年の五色園のカラー写真に遭遇しました!
これはアメリカ軍属のウィリアム・S・ペリーさんが撮影したもの。無線技師として来日したペリーさんは、名古屋および周辺地域の風景をカラー写真に収め、その中に五色園の写真もあったのです!
この当時、国産のカラーフィルムはまだなく、カラー写真自体が非常に希少。昭和24年というと五色園が昭和9年に開園した15年後ですから、ここに写されているのは、おそらくオリジナルカラーのままの姿だと考えられます!!
→ 如来に寄り添うように腰を下ろしているのがペリーさん
園には当時の写真は残っておらず、もし仮にどこかに保管されていたとしてもカラーはありえませんから、この2点は五色園の祥雲作品のオリジナルの姿を伝える唯一の画像資料と言ってほぼ間違いないでしょう!!!
この写真と現在の姿を見比べてみると
① 現在はほぼ黒一色に塗られている僧侶像の法衣が、実は黄色や水色などカラフルだったこと
② お坊さんの剃髪した頭は青白く、顔の肌色と塗り分けられていること
③ 如来のカラーリングは現在の水色&金ピカより渋めであること
④ 寝込みを襲おうとしている夜盗の腕は、本来もっと短かく、破損した後に付け替えられていること
・・・・・などが分かります。
これは今後の修復活動にとって、きわめて貴重な資料となることは間違いありません。
国内でペリーさんの写真を保管し、今回資料提供してくださった名古屋市の岡崎茂さん、岡崎さんを筆者に紹介してくださった名東図書館の藤本昌一さん、ありがとうございました!
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