浅野祥雲作品再生プロジェクト・五色園第11次修復活動を開催します。
●2017年11月4(土)・5(日) 9時~日没
今回は寺務所周りの親鸞聖人座像、薬師如来像、聖徳太子像、五劫思惟仏など6体を修復する予定です。
親鸞聖人座像は、五色園より前の巨大親鸞堂計画のプロトタイプと思われる。当初は名東区極楽山に、この20倍の38mの座像・50mのお堂を建設する予定だったという。
薬師如来像。浅野家のアルバムに写真が残り、祥雲作であることが判明。塗装のはがれなど劣化、汚れが目立つ。
五劫思惟阿弥陀像。こちらも全身あばたのような状態
どなたでも自由にご参加いただけます。希望者は、現地へ直接お越しください。1時間程度のご参加、見学だけでも結構です。 小さなお子様でもご参加いただけますが、保護者の方が責任を持って安全を確保してください。
作業には工具やペンキを用い、一部足場の悪い場所もございます。汚れてもよい服装を各自ご用意いただき、各人安全管理の上、自己責任でお取り組み下さい。
ご参加くださった方々には活動費用にあてるご寄付をお願いしております。一口500円につき、特製浅野祥雲バッヂを1個ご進呈いたします。
五色園は宗教施設であり、対象の像は敬虔な信仰心をもって作られたものです。 活動の趣旨をご理解いただいた上でご参加下さい。
営利目的の活動ではございませんので、交通手段など必要な情報は可能な限りご自身で収集・確認をお願いいたします。 天候が不安定な場合の開催の可否はtwitterで広報いたします。「#五色園」で検索してご確認ください。
たくさんの皆様のご参加、ご支援お待ちしております!






ご参加下さった方は約100名。地域の環境愛護会の方が湿地保護のために足場を組んでくれたり、地元の焙煎屋さんがコーヒーを提供してくれたりと、いつも以上に地域の皆様との一体感を感じられる活動でした。
参加者にレクチャーしながら何体かを仕上げてくれ、まるで別人のようにリアルなお顔立ちに。
今回の一番の大物だった馬に乗った牧童。不安定な斜面に簡易な足場を組んで作業しました。
「御田植」のメイン3体。親鸞聖人の手にしている苗が折れてしまっていたのでモルタルで新調しました。親鸞さんと手前の農婦は、蟹江さんの仕上げで非常にリアルな表情になりました。
また、今回はご寄付者用特典として作ったアサショーバッヂ効果が絶大で、ご参加者の皆さまからのご寄付がたくさん集まりました。












対象作品は長い間手つかずで、塗料の剥がれや細部の破損が目立ちました。監督の日比野塗装店さんが欠落していた独杵を制作しておいてくれるなど、事前に入念な準備が不可欠だった上、モルタル補修や多彩な調色など、現場での迅速な対応も要求されました。



















修復場面は「箱根権現御饗応」(はこねごんげん ごきょうおう)。雑木に覆われた丘の上にあり車道からはまったく見えませんが、園内屈指の隠れた名場面。山越えをする親鸞聖人御一行を箱根権現の神主らが巨大な鳥居の下で出迎えるというシチュエーションを、勾配ある地形を活かしてダイナミックに再現しています。



高所の作業が多く、塗る面積も色数も多い難易度の高い修復でしたが、事故もなく無事に予定通り修復を完了することができました。
