更新ほったらかしですみません。
五色園第10次修復活動は無事終了しました。
「御田植」(おたうえ)「御流罪」(ごるざい)の2場面9体をきれいにお色直しすることができました。
ご参加下さった方は約100名。地域の環境愛護会の方が湿地保護のために足場を組んでくれたり、地元の焙煎屋さんがコーヒーを提供してくれたりと、いつも以上に地域の皆様との一体感を感じられる活動でした。
また、今回は拙著『コンクリート魂』でもインタビューを掲載している仏像修復師、蟹江昇氏にもご参加いただきました。
参加者にレクチャーしながら何体かを仕上げてくれ、まるで別人のようにリアルなお顔立ちに。
当プロジェクトではこれまで一般参加の皆さんにお顔を描いてもらっており、プロが仕上げることに関してはいろいろ考えるべき余地もあるのですが、繊細で美しい仕上げが見る人にどんな印象をもたらすか、"祥雲作品=B級"という固定観念を払拭するモデルケースにもなるとも期待でき、その点でも意味があったのではないかと思います。
それでは、修復前・修復後のビフォー→アフターをご覧ください。
山道を登った先にひっそりとあり、作業メンバーはまさに流罪状態だった「御流罪」
今回の一番の大物だった馬に乗った牧童。不安定な斜面に簡易な足場を組んで作業しました。
「御田植」のメイン3体。親鸞聖人の手にしている苗が折れてしまっていたのでモルタルで新調しました。親鸞さんと手前の農婦は、蟹江さんの仕上げで非常にリアルな表情になりました。
また、今回はご寄付者用特典として作ったアサショーバッヂ効果が絶大で、ご参加者の皆さまからのご寄付がたくさん集まりました。
おかげで、五色園の作業ではプロジェクト発足以来初めて、日比野塗装店の職人さん全員に日当をお支払いすることができました。
ご参加・ご協力下さった皆様、本当にありがとうございました!
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