五色園第9次修復活動終了しました!
2015年9月19日~21日の初の3日間開催。「板敷山弁円狙撃」(いたじきやま べんねんそげき) 「先祖供養像」「弁円悔悟」 、そして森の中の羅漢像と合わせて21体をきれいにお色直しできました。
「板敷山弁円狙撃」は祥雲さん自身がその出来栄えを気に入っていた自信作。対となる「弁円悔悟」は土下座する山伏たちがフォトジェニックな園内屈指の人気場面。「先祖供養像」と羅漢像は、雑木の中に埋もれて園関係者も存在を知らなかった秘仏。それぞれ経年劣化が目立ちましたが、破損箇所もしっかり修復して見事によみがえりました。
監督はいつものように祥雲さんのご遺族が営む日比野塗装店様。入念な準備と現場での的確な指示・指導のおかげで、今回も無事に作業を進めることができました。作業には玄孫のアツヤ君も参加。ひい爺ちゃんの作品に命を吹き込んでくれました。
玄孫のあつや君も頑張ってペンキ塗りしてくれました
また、今回はお昼休みにレギュラーメンバーによる日替わり青空講義も開催。副キャプテン・セッキー君の「新疆ウイグル自治区の遊園地における日本のサブカルチャー」、miwaちゃんの「珍スポレポート」、満月君の「キリスト看板」と、それぞれとっておきのネタで楽しませてくれました。
参加者は3日間合わせて107名。地元の方から遠方の方までたくさんの皆様にご協力いただきました。昨年の桃太郎神社や今春の熱海城の修復に初参加し、再度ご参加いただいた新しいリピーターの方が何組もいらっしゃったのが、うれしい出来事でした。
では、劇的なビフォー→アフターをご覧ください。
当プロジェクトでは、五色園、桃太郎神社、熱海城で合わせて13回の修復活動を行ってきました。五色園に関してはプロジェクトおよび大竹が主宰ですが、桃太郎神社、熱海城では各施設・地元から気運が高まって修復を行うにいたりました。来春は名古屋市中川区・正明寺の蓮如聖人像を修復することが内定しています(こちらは修復対象が1体のみなので、地元の方々主体の参加形式とさせていただく予定です)。今後も同様の形で、各地の祥雲スポットにも活動の輪が広がっていってくれればと願っています。
思いのある人がちょっとずつ身銭を切ってみんなで汗を流して守っていく。これが、庶民のために誰もが親しみやすい形でコンクリート像をつくり続けた祥雲さんの作品を残していくために最もふさわしい方法だと思っています。
ともあれ、ご参加してくださった皆様、本当にありがとうございました!
コメントする